高齢者を対象とした介護保険サービスには、要支援・要介護に該当しないものの、虚弱な高齢者のためのサービスも存在します。高齢者が自ら通えるようであれば、自治体から委託を受けた保健所や高齢者在宅サービスセンターなどの施設に通い、積極的に介護予防教室などの高齢者向けサービスを受けることができます。自治体によって定員数や金額、開催される期間は異なりますが、うつや認知症予防の支援はもちろん、低栄養状態を改善するための料理教室や、マシンなどを使って筋力を向上させ歩行に必要な筋力をつけるための骨折予防教室なども開催されています。
訪問型の介護予防サービスもバリエーション豊富です。閉じこもりや認知症になる恐れがある高齢者には、介護予防プランに基づきホームヘルパーやボランティアを自宅へ派遣し、洗濯や家事などの日常生活の支援を提供したり、食事の宅配や見守りサービスも併せて受けることが可能。できるだけ自立した日常生活を送ることができるよう設計された便利なサービスであるため、必要に応じて有効に活用すると良いでしょう。また、各自治体で実施している、介護保険以外にも利用できる高齢者向けの福祉支援は少なくありません。介護保険に該当しない高齢者を対象とした、日帰りの健康相談や機能訓練、生きがいづくりのための趣味活動、サロンなど高齢者同士での交流会の他、施設にて入浴サービスを提供している自治体もあります。要介護まではいかないけれど助けてほしいという高齢者や、元気な高齢者でも受けられるサービスは数多く存在します。